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女子のいる風景

憧れの傷心一人旅

『お一人様』。昨年流行った言葉の一つだが
その、お一人様の極みが『一人旅』だろうか。

母も一人旅にずっと憧れていた。

母の頭の中にできた一人旅の図式といえば
女の一人旅=傷心旅行。
そう…傷ついた心を癒すのよっ。



季節が秋ならば、誰もいない海にしよう。
車を1時間も走らせれば、天草まで行ける。
全室”離れ”の宿、『五足のくつ』でノスタルジックな時を過ごし
文学の小路で散歩を愉しむのもいい。

しかし、ここは2年先まで予約満杯。残念だ。
なんて…
ほんとは、一泊2万円以上…手が届くはずもない。チッ
そのうえ、おんぼろ軽自動車のみすぼらしい主婦なんぞ門前払いされるに違いない。
なんたってココは、自家用ヘリでお忍び旅行♪のメッカらしい。(あくまでも噂だが)



真冬の山陰あたりはどうだろう。
ひなびた温泉宿で、食事を部屋まで運んでもらう。
掘りごたつで暖をとり
しんしんと降る雪を、雪見障子から眺めながら熱燗で一杯やる。
または、温泉街の場末の居酒屋へふらりと立ち寄り
肴は「あぶったイカちょうだい」と
八代亜紀風にかすれた声でつぶやいてみる。
「オネエチャン一人かい?」
店のおやじさんに声を掛けられたら
「あらいやだ、オネエチャンだなんて…あたしゃもう40(しじゅう)だよ」
なんて、はにかんでみる。。

しかし、あたしゃ、とてつもない寒がりだった。
毎年、冬は冬眠したいと思っているのに
雪の山陰なんて、無理!キッパリ。

じゃあ、やっぱり夏の終わりの玄界灘あたりで
こんなかんじか…



おっと、前フリ長すぎるっちゅーの!

そんな 夢見る夢子さんの母に、一人旅のチャンスが来た!
コレだ。

これはもう行くっきゃないでしょ!


で、いざ!母の一人旅。。


特急「つばめ」で博多へ向い
博多から新幹線で北上したわけだが。。

いや、申し訳ない。
こんだけ引っ張っといて、なんてことはない…

新大阪で降り立った母。友人を呼び出し
なんばグランド花月へ直行。
はい。『吉本新喜劇』でございます。

もうテレビでは滅多にみられない、おぼんこぼんの漫才で腹から笑い。
生でみる桑原和夫の桑原和子ぶりに涙を流し…


気がつきゃあんた、

んもー!吉本サイコー!新喜劇バンザイ!

家族宛てにメール送ってんじゃないよ!


とほほ…
傷に傷を重ね…
この傷を癒すために、更なる一人旅を練るわけだがね。

てか、もう2年も前のお話でして…

へへ、ごめんなさい。
by mekemeke_n | 2006-01-23 13:41 | 女のためいき
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すっとこどっこいな三姉妹の回想録とぐうたら母の愚痴だったり妄想だったり…

by mekemeke_n
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